2014年11月14日金曜日

第2回 中学校教科担当者会(英語)

11月7日(金) 第2回中学校教科担当者会(英語)が開かれました。
今年度の英語担当者会では、「書くこと」を中心に協議を深めていくことにしています。第2回の今回は、各校での実践を交流しあいながら、協議をしました。

①「書くこと」の授業実践について協議
・(持参資料は、「かかわる力」を視点にしたキャリア教育の授業指導案)「whoを使って質問しよう」という内容で、写真を使って質問させた。前時までの学習も使えるように配慮している。キャリアノートでは、教師側は「かかわる力」を想定していたが、生徒たちは「やりぬく力」を書いていた。生徒の印象には残った授業であった。
・パワーポイントでの授業実践を紹介。資料はその授業の補助資料であり、絵を見て、その状態を英語で書かせる。自分で考えて書くので、自由に表現でき楽しみながらできていた。ワークシートにまとめを書かせ、それを相互に見合い、他者の考えもプラスして再度自分でまとめるという流れで深めさせた。一文を与えてその後に続く文を考えさせた。(例:My mother is very angry.という一文のあとに、Because、So、And、But などを使って考えさせる。)
・資料は2年の不定詞を学習した際のもの。「テーマを与える→個人で思考→グループで思考」の流れで行った。書いたものを他学年に見てもらうように掲示している。すべての単元でできればよいが、なかなか時間が取れない。
・自由作文なので少し内容が薄かったかもしれない。ALTも一緒にやってもらっている。2文までは書けるが、3文以上になると難しいので、友だちから助けてもらうなどしながらやっている。1年生でも差が出始めている。
・別紙資料参照 めあてを提示し(例①自分が友だちからなんと呼ばれているか書けるようになろう! 例②自分をHappyな気分にさせてくれるものを言えるようになろう!など)、手順を踏みながら文を書かせるようにしている。
・1年は、理解が高いので、どんどん進めることができる。時間講師の先生も一緒に入ってくれている。2年では、「Who」の学習用にワークシートを作った。3年では、スキットづくり→発表→ALTに評価してもらう ことをやっている。
・普段から文を書きためている。その結果、慣れてきて、楽しんでいる子が多い。語彙力を高めるためにワークシートを作成し使っている。
・単語の学習では、ペア学習やフラッシュカードを使って、時間的には5分程度で行っている。

②「語彙力を高める」取り組みについての情報交換
・「これ単」を使って級別に単語テストを実施している。単語学習は朝学習の時間を確保して行っている。練習シートも配布している。
・NHKのラジオ講座の例文などを紹介すると、生徒は日常生活で使うこともあったりする。(例:You need to act your age = 年相応の振る舞いをしなさい→子供みたいなことをするな)


③西部教育事務所 松本指導主事より
・先生方の実践を見ると、自由度がある活動が多く、おもしろい。
・モデルを示してあげると、ほとんどの生徒ができる。できれば生徒たちに達成感を持たせることができる。
・単語テストについて…宿毛市外のある学校では、1つの級を6つに分け、テストをしている。すべてのテストは(誰でも手に取れるように)1カ所に置いている。また、表彰状も作成し、意欲的に取り組ませるように配慮している。
・来年度中には、CAN-DOリストの作成しなければならないので、少しずつ考えていってほしい。

第2回中学校 教科担当者会(数学)

11月4日(火) 第2回中学校教科担当者会(数学)が開かれました。
今年度の数学担当者会では、「関数」領域に力を入れて協議を深めていくことにしています。第2回の今回は、各校での実践を交流しあいながら、協議をしていきました。


①「関数」領域についての実践および教材についての協議

・1年では、毎日、宿題を出し、宿題と同じ問題を授業の最初に小テストとしてやっている。数学タイム(水曜5時間目の後、学級単位で単元テストの類題を学習。)では、班での教え合い→テストの流れでやっている。基準をクリアできていない者は、学習支援員が放課後等に指導している。2・3年では、問題数を絞って、基本的な内容を課している。プリントは自作または啓林館が無料で提供しているものを使っている。正答率が低い場合は、授業をやり直したり、個別に指導したりしている。
・1年では、学び合いでやっているが、理解はまずまずできている。2年は、二極化の傾向があるので、理解できていない生徒に対する手立てが必要。3年は、家庭学習に力を入れているので、定着もよくなってきている。
・関数は定着しにくい。生活と結びつけにくいので、おもしろくなく、理解が進みにくいと思う。もっと興味を持たせる話をしたいが、時間が足りずなかなかそのような話ができにくい。
・1年で、反比例の扱いが少なくなりがち。できるだけ、実生活に置き換えて考えさせるようにしている。12月に期末テストなので、(今理解できていても)その時に定着しているかどうか心配な面もある。
・関係を捉えさせるように配慮している。自分の言葉で説明させるようにしている。思考ができにくい子もいるのでパターン化してしまうこともある。視聴覚教材を使って、できるだけ理解を進めさせるように配慮している。
・単元テストなどをやったりするため、時間がない。実験などもやってみたいが…
・受験問題などもやったりしなければいけない(受験範囲を終わらせないといけない)ので、余裕がなく、ありきたりな授業になってしまっている。
・今の教科書は使いづらい…基礎的な問題が少なく、特異な問題が多い。三平方の定理などは、教科書を離れて授業することもある。

②視聴覚教材についての情報交換
・図形や関数の領域で、パワーポイントで自作したり、ネットから教材を探して使っている。図形や関数関係を捉える際には、視聴覚教材を使った方が理解しやすくなる。

③西部教育事務所 宮﨑 史和 指導主事からの助言
・宿毛市の標準学力調査の結果を見ると、2年の関数領域で全国平均以上になっていることから、関数に興味があると考えられる。時間がない中で理解させるのは難しさがあるが、先生のがんばりの結果だと思う。
・全国学力テストでは、1年生範囲が多い。ということは1年生の内容定着が重要になる。(今年度は過去の問題と類似のものが多かった。)
・教科書=数学の世界の問題であるので、日常とどう関わらせるかということが課題になる。それがないと、作業的な授業になりやすい。
・視聴覚教材に関していえば、ハードなどの環境面に大きく左右される。幡多郡内の学校では、各教室にデジタル教科書を置いているところもある。
・これからの社会は、人間にしかできない職業だけが残っていくと考えられる。機械にできない分野とは、創造性が必要な分野であり、芸術家などに代表される職業である。


3学期初めには、高知県学力定着状況調査が行われます。授業進度なども含めて計画的に指導していただければと思います。
第3回の数学担当者会は、1月に開催する予定です。

2014年11月4日火曜日

第2回 中学校教科担当者会(国語)

10月29日(木) 第2回中学校教科担当者会(国語)が開かれました。

今年度の国語担当者会では、「書くこと」を重視した授業について というテーマで協議を深めていくことにしています。
第2回の今回は、各校での実践を交流しあいながら、協議をしていきました。


① 各校の実践について
・『星の花が降るころに』のその後の作品を書く活動を行った。生徒が書いた作品を、教師が音読し、互いに評価し合う。
・国語の授業に入る前の話題のために、絵本『ニャーゴ』(宮西達也 文・絵)を使い、顔を赤くした理由を考えさせた。個人で考えた後、班で意見を出し合ったり、黒板に書き出したりしながら、最後に自分の言葉で書かせるようにした。
・文化祭の案内作成…案内する対象者に応じて、文の内容や書き方を変えるように心がけさせた。
・福祉体験のお礼の手紙を書かせる。
・高等学校の志願理由書を「根拠を示して」書かせる。
・立場と根拠を明確にして意見文を書く。「学校の制服はある方がよいか、ない方がよいか」をテーマに両方の立場の理由を考えさせた上で、最終的に自分の立場をはっきり示す。

質疑の主な内容
・『星の花が降るころに』のその後の作品を書く取り組みはおもしろい。自校でもやってみたいと思う。
・条件をつけてあげた方が、どんどん書いてしまう子は整理させることにもなるし、書けない子にとっても少しでも多く書こうとすることにつながる。
・書ける書けないは学力と比例していると感じる。
・漢字が書けなかったり、言葉が出てこなかったりして、書くことが難しい生徒もいる。(語彙力が不足している。)
・書く力がなかなか身につかない。担当する生徒の数が多いこともあるが、丁寧な添削をする時間が確保しづらく、きめ細かい指導をすることが難しい。
・国語科だけでなく、道徳などで書かせたりしている。
・行事の振り返りなどは、比較的書くことができる。
・書いたものをどう評価するか、また、どの程度まで求めるのかに悩んでいる。


② 西部教育事務所 門田 直子 指導主事より
・学力と「読書量」「めあての提示」「振り返り」は相関が強い。1時間の中で振り返りをさせることは難しいが、短い時間(2~3分)でもよいので、ぜひやってほしい。その積み重ねが「書く力」をつけることにつながる。
・指導事項(学習指導要領解説の付録を参照)のどれを押さえるのかによって評価は変わってくる。例えば「推敲」を指導事項にする場合には、「書いた文章を読み返し、表記や語句の用法、叙述の仕方などを確かめて、読みやすく分かりやすい文章にすること(1年)」とあるので、それを踏まえて評価をしていくようにするべき。教師が、どの事項で指導するのかをしっかりイメージしておくことが必要。
・書くことに意欲を持たせることがまず大事である。国立教育政策研究所が出している「授業アイデア例」などを参考にしてもらいたい。
・小学校の物語文の指導は、今まで場面ごとにくわしくていねいに行ってきていた。しかし、これからは、そのような詳細な読み取りではなく、目的(指導事項)に応じて、そこに集中させることが求められている。考えられる活動例としては、「○○を読んで、好きな表現をみんなに紹介しよう。」などが考えられる。そのような活動によって、意欲の向上も期待できる。
・評価する時間がない、という発言もあったが、生徒の相互評価を利用することで、教師の添削指導の時間が短縮できる部分もあるのではないか。
・『学習指導要領解説』や『評価基準の作成、評価方法等の工夫改善のための参考資料』で指導事項等を確認しながら授業を進めてもらいたい。
・県版学力テストに向けては、過去の問題をやらせてみて、生徒に「時間配分」「最後まであきらめずにやる姿勢」を意識させてもらえるとよいのではないか。



3学期初めには、高知県学力定着状況調査が行われます。授業進度なども含めて計画的に指導していただければと思います。
第3回の国語担当者会は、1月に開催する予定です。