2014年12月1日月曜日

第2回 中学校教科担当者会(社会)

11月14日(金) 第2回中学校教科担当者会(社会)が開かれました。
今年度の社会科担当者会では、「書くこと」を中心に協議を深めていくことにしています。第2回の今回は、各校での実践を交流しあいながら、協議をしました。

【主な内容】
① 思考力・判断力・表現力をつけるために

《各校での実践》
発表力が弱い学年もあるので、かかわり合いから表現力や発表力をあげていきたい。
 個人思考→班で意見交換(→ホワイトボードを使って発表も)の流れで行っている。
自主的に取り組む姿勢が弱いため、生徒自らが考えて作るノートの取り組み(ノート右に線を引き、①板書以外の教師の話、②調べたことや感想、③重要語句の復習などを記入をしている。
授業の中で1回は思考の発問を入れる。
・「コミュニケーション能力」や「プレゼン力」をつけるための話し合いや発表を行っている。
視聴覚教材を活用したり、教師の体験談を話したりして、興味を持たせるようにしている。
追加の質問をすることで、理解を深めていくようにしている。
・(一つのテーマに関わる)複数の写真を見せる → グループで意見交換 → テーマに関して特徴等をまとめる といった活動を取り入れている。
導入での学習で、授業と関連した語句や写真を提示し、個人思考→班思考→発表 の流れで5~10分ほど時間を取っている。


② 先進的な取り組みについての紹介
 岐阜県陽南中学校での公民的分野の授業の様子を西部教育事務所の段松チーフに紹介していただきました。

大まかな流れ
 導入(めあてに関わる写真提示や発問)
 → めあての提示 → (資料等を使い)自力解決
 → 発表 → まとめ

《質疑》
・知識・理解は大丈夫なのか?
 →(チーフ)授業の中で網羅的に扱ってしまうと、
   難しいだろう。授業では、できるだけ
   (教授的な部分を)絞っていく必要がある。
・(本読みなどの)予習はさせているか?
 →ほとんどしていない。
 →予習に本読みさせようとしても、できない子が多い。
・語句などを覚えさせることは必要。言語活動を充実させ
 るだけで力がつくのか?
 →(チーフ)予習をやることで、定着にもつながる。
    ぜひ予習をやってみるとよいと思う。
    また、授業では、導入で「なぜだろう」と思わせ
    るような課題を
    提示することで、思考させていくことが大事である。



各校で思考・判断力や表現力をつけるために、いろいろと取り組まれていました。
これらの力は一朝一夕につくものではないので、普段の授業の中でどう仕組んでいくかという所が大事になってきます。
知識理解とのバランスを取りながら、「多角的」「多面的」な見方が身に付くように授業展開を構成していくことも必要となると思います。大変で難しい面もあるかもしれませんが、また各校で実践していただけたらと思います。